広がる青空はいつもと同じ。
嫌になるくらい同じ。
あの日の前も、今も。
――そういや鳶慈、もうすぐ卒業だなぁ…。
弟は、自分を追って来るのだろう、来ないはずがない。
だからまた一つ、ココで守るべきものが増える。
自信があるとか無いとかではなくて、守らなければいけないのだ。
――任せておけよ親父。
絶対に。

 団の方を見れば、窓から迢と琥香が顔を出している。
「もう大丈夫なんだな?」
「無理はしないでちょうだい」
鴇慈は黙って右手を上げた。
――守ってみせるさ。
父と母が残した大切なモノも、自分が出会った大切なモノ達も、全て。



−了−

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