ググ…。
ちょっと重いが、鍵が掛かっているわけでもなくあっさり開いた。
中は暗く、ココからでは良く見えない。
「開いたけど…真っ暗だよ?やっぱり入っちゃいけないとか」
鳶慈はそう云ったが、ココまで来たらという思いもあり。
恐る恐る首だけ入れて中を覗き、最終的には3人一塊になって入ってみた。
2秒後。
――――パタン。
「!?」
「閉まっちゃった!」
「真っ暗ー!」
突然扉が閉まってしまい、隙間からの明かりだけを頼りにしていた3人はややパニック状態。
そこへさらに追い打ちをかける様に、謎の声が響いた。
「無断でココへ入る輩にはお仕置きタ〜イム」
…云ってる本人がとても楽しそうなのは気のせいか。
しかし、そう思う間もなく何かが体に巻き付いてきた。
「な、何!?」
厚みの無い平べったい何か。
ちょっとごわごわした感じが紙のような。
コレならすぐに破れると思ったけれど、すぐに何重にも巻かれて動けなくなってしまう。
「紀阿ちゃん!琴佳ちゃん!大丈夫!?」
鳶慈は必死でその何かを外そうとしながら2人に声を掛ける。
だんだん締まってくるコレが、顔にでも巻き付いていたら息が出来なくて大変だ。
「苦しいぃ〜!」
「…取れないです…」
だが幸い、声が出るくらいには元気なようで。
鳶慈はちょっとホッとしながらどうしようかと考えた。
――扉からはまだそんなに離れてないはず…。
上半身は既にぐるぐる巻き(見てないので想像)だが、まだ足は自由だ。
扉があったと思われる方向に鳶慈は進んだ。
何歩も歩かないうちに、思った通り壁のようなモノに当たる。
とんでもない事に巻き込まれている気もするが、とりあえず団内だ。
「誰か近くにいませんかー?」
などと、結構余裕な感じで声を出した。
…すると、後ろから返事が来た。
「…もしや、新入団員?」
「――え?」
パッと辺りが明るくなった。
真っ暗だったのが突然明るくなったので、一瞬眩暈がする。
だんだん目が慣れてきたとき、1人の男が傍に立っている事に気付いた。