場面:皇帝の部屋
悪魔

『ちょっとちょっと、お前何したよ』

皇帝

『何の事だ』

悪魔

『節制がひっじょーにブーたれてて、俺様とばっちりぃ?みたいなさぁ』

皇帝

『アイツの機嫌が悪いのが、俺に何の関係があるってんだよ。
それよりお前、窓から入るのは構わねぇけど、せめてノックはくらいはしろよな』

悪魔

『何言っちゃってんの。
お前がこーんな事頼むから、アイツ眉間に皺寄せてんじゃないの?』

ベシッと抱えていた袋を投げつける悪魔。
皇帝は真正面から受け止める。
皇帝

『何だこりゃ?』

悪魔

『覚えてねぇの?
月のガキンコに、頼んでたもんがあんだろ?』

皇帝

『ああ、すっかり忘れてた』

袋を開けてみると、服が数着。
悪魔

『何それ。
何の変哲もない服じゃないの?』

皇帝

『そうだ。
俺の服が上等すぎるからとか言って、今度からは一般の服を着て来いだと』

悪魔

『ふーん。
まーたフラフラ城下に行くんだ』

皇帝

『まるで俺がしょっちゅう遊びまわってるみたいな言い方するなよ』

悪魔

『違うのかよ。
少なくとも前はさぁ。
でなけりゃ俺らこんなにツルんでないだろ』

皇帝

『今の俺は一体何だ。
流石に俺だって、よっぽどの用が無けりゃ行かねぇよ』

節制

『多少は自分の立場を考えるようになったという事か』

気配無く姿を見せる節制。
その事自体には全く動じなかったが、彼の顔を見て皇帝が目を丸くする。
悪魔

『おやぁ?
節制さん、殆ど俺と同時にココ来んなら、頼まず自分で渡せっつーの!』

節制の方へ寄ろうとする悪魔を皇帝が引き止める。
皇帝

『待て待て、マジでアイツ機嫌悪いじゃねぇか。
顔、顔がすっげー怖い。』

悪魔

『だから言ってんじゃん。
遠くからでもわかっちゃうくらいのオーラよ?』

小声で喋り合う皇帝と悪魔。
皇帝

『でもアレは』

突然真面目な顔になる皇帝。
皇帝

『俺とかお前関係なく、アイツだけの問題の何かだな』

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