悪魔

『しっかし、好きになって欲しいわけじゃねぇけど、アンタってさ、何でそこまで俺様の事が嫌いなわけ?
別に、アンタに何かしたとか、そういうのは全く無いはずなんだけどもさ』

法王

『…………お前は「悪魔」が一体「何」かを知っているな』

悪魔

『…勿論』

法王

『では、その「寿命」や「能力」についても、当然知っているのだろう?』

悪魔

『まあな』

法王

『それなら、私が何故貴様をこんなにも忌み嫌うのか、わかっても良さそうなものだが』

悪魔

『わっかんねぇなぁ…。
寿命とか、そんなに重要なの?
今俺様がこうして、平和ーに暮らしてるのが、何か問題ある?』

法王

『ただの「悪魔」が普通にいるだけなら、私とて大して気にかけたりなどしない。
だが貴様は、寿命が普通ではない上に、「魂喰らい」ではないか』

悪魔

『アンタの魂は喰ったりしないって言ったろ』

法王

『私の魂を喰らわなければ良いというものではない。
誰のものにせよ、還るべき魂を体内に捕らえおくなど言語道断だ』

悪魔

『…他の「悪魔」はどう思ってただろうなぁ。
こっちはわかるのに、向こうはわからないってさ。
……ああ、でも、俺様ほど生きてないから、そういう事も少なかったのかな』

法王

『………。
自分勝手な。
そんな事が、正当な理由になるとでも思っているのか』

悪魔

『思わないさ。
でも今、ちょっとだけ俺様の事がわかったろ?
かわいそーかなーとか、思ったろ?』

法王

『貴様の感傷に巻き込まれた者達に同情する』

悪魔

『あれまー、手厳しい。
ま、死んでから喰ってんだから、俺様が喰ったとか、向こうは何も知らねぇけどな
ホンット、俺様の勝手ってヤツよ』

法王

『まさか、魂を喰らい続けたから、こんなにも長きを生きるようになったのか』

悪魔

『逆、逆。
俺様は元々こういう寿命。
「悪魔」んなった時、うっかり変な力を手に入れちゃったわけよ』

法王

『「なった」だと?』

悪魔

『あ』

back
[北斗七星団]--[Flourish](c)Nagi Oborozuki 2004>>2009 All rights reserved.