『思い出したよアンタ。
ビックリだ』
『…』
『直接会ったのは一度きりだったから、思い出すのに時間が掛かっちまった。
一体どうしたのさ。
いくらなんだって帰ってくるのが早すぎだろうよ。
行けなかったの?
行かなかったの?
それとも、戻ってきたの?』
『全部…かな』
『……。
気になるの?
どっちの事が?
あの子?
彼女?』
『…鋭いね。
あまり詮索されると困るんだ。
遠慮してもらえるかい?』
『詮索っつーかさぁ…。
何でか知んねぇけど、アンタ、アイツの事苛めてるだろ?
それこそ困るんだよねぇ。
だから、俺もアンタを苛めてみよっかなって』
『彼の交友関係を狭める権利が、君にはあるのかな』
『アンタがアイツにしてる態度が、「交友」ってんなら俺も口出しゃしねーよ。
でも、とてもじゃねぇけどそう見えねーんだよなぁ。
苛めるんなら、俺にも考えがあるよって覚えといて貰おうか。
久々に見つけた「楽しい」だから、そう簡単に潰させやしない』
『寿命が長いのも、時に不便だね』
『……そうでもないさ。
たまにアンタみたいなのを見つけられる』