悪魔

『思い出したよアンタ
ビックリだ』

『…』

悪魔

『直接会ったのは一度きりだったから、思い出すのに時間が掛かっちまった。
一体どうしたのさ。
いくらなんだって帰ってくるのが早すぎだろうよ。
行けなかったの?
行かなかったの?
それとも、戻ってきたの?』

『全部…かな』

悪魔

『……。
気になるの?
どっちの事が?
あの子?
彼女?』

『…鋭いね。
あまり詮索されると困るんだ。
遠慮してもらえるかい?』

悪魔

『詮索っつーかさぁ…。
何でか知んねぇけど、アンタ、アイツの事苛めてるだろ?
それこそ困るんだよねぇ。
だから、俺もアンタを苛めてみよっかなって』

『彼の交友関係を狭める権利が、君にはあるのかな』

悪魔

『アンタがアイツにしてる態度が、「交友」ってんなら俺も口出しゃしねーよ。
でも、とてもじゃねぇけどそう見えねーんだよなぁ。
苛めるんなら、俺にも考えがあるよって覚えといて貰おうか。
久々に見つけた「楽しい」だから、そう簡単に潰させやしない』

『寿命が長いのも、時に不便だね』

悪魔

『……そうでもないさ。
たまにアンタみたいなのを見つけられる』

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