『ホントは俺様さぁ、「皇帝」って嫌いなのよ』
『ふーん』
『あれ?
驚かないの?』
『そんなヤツ、この世の中にどれだけいると思ってんだ。
今更驚かねぇ』
『あ、通じてたんだ。
お前の事じゃなくって、「皇帝」って名前の事指してんの』
『部分的に強調してたじゃねぇか』
『無意識無意識』
『で、嫌いだったら何なんだよ』
『別に。
お前の事は嫌いじゃねぇもん』
『そりゃどうも』
『不思議だよなぁ。
魂と名前は繋がってないんだからさ。
だから、お前が「皇帝」でも、お前の事は嫌いじゃないよ』
『…お前との会話はたまに通訳が欲しくなるな』
『節制呼ぶ?』
『こんな時間に呼びつけたら、後で何を言われるかわからん』
『節制さん、大酒飲みのくせして早寝早起きだからねぇ』
『酒ってあんなに飲んで大丈夫なもんなのか?』
『人によるだろ。
皇帝も試してみたら良いじゃない』
『無茶言うな』
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