場面:皇帝の寝室
ベッドの一つでゴロゴロしている悪魔と、別のベッドに腰掛けている皇帝。
悪魔

『ホントは俺様さぁ、「皇帝」って嫌いなのよ』

皇帝

『ふーん』

悪魔

『あれ?
驚かないの?』

皇帝

『そんなヤツ、この世の中にどれだけいると思ってんだ。
今更驚かねぇ』

悪魔

『あ、通じてたんだ。
お前の事じゃなくって、「皇帝」って名前の事指してんの』

皇帝

『部分的に強調してたじゃねぇか』

悪魔

『無意識無意識』

皇帝

『で、嫌いだったら何なんだよ』

悪魔

『別に。
お前の事は嫌いじゃねぇもん』

皇帝

『そりゃどうも』

悪魔

『不思議だよなぁ。
魂と名前は繋がってないんだからさ。
だから、お前が「皇帝」でも、お前の事は嫌いじゃないよ』

皇帝

『…お前との会話はたまに通訳が欲しくなるな』

悪魔

『節制呼ぶ?』

皇帝

『こんな時間に呼びつけたら、後で何を言われるかわからん』

悪魔

『節制さん、大酒飲みのくせして早寝早起きだからねぇ』

皇帝

『酒ってあんなに飲んで大丈夫なもんなのか?』

悪魔

『人によるだろ。
皇帝も試してみたら良いじゃない』

皇帝

『無茶言うな』

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