『お邪魔してまーす』
『ああ…お前か』
『え、何。
何か素っ気無さ過ぎて、悪魔さん寂しい!』
『お前はいつもテンション高くて良いなぁ』
『…嫌な事でもあったの?』
『嫌な事っつーか…。
墓参りって、あんまり嬉しいもんじゃないだろ』
『あ。
…おかーさんの、命日、か』
『よく知ってんじゃん』
『んー、俺様、こう見えて割と色々知ってるから』
『知ってる』
『というか、毎年墓参り行った後ココ来る度に、こんな話してんだろ。
まあ、俺様は会った事無いから、どんな人かとかは知らねぇけどな。
ちゃんとお前に、優しかったんだろ?』
『ちゃんとって何だよ?』
『へ?
ああほら、きっちり墓参りをしてるし、それでテンションが下がるって事は、お前がおかーさん好きだったって証拠だろ?
だから、優しかったんだろうなーって』
『優しかったさ。
……「どうしてあんなに」って、今でも思うくらいな』
『……』
――皇太后の神に対する信心深さは異様だった。
だからきっと、皇帝の事も大事にしたんだろう。
だけど…本心は複雑だっただろうなぁ……。
『どうした、黙り込んで』
『いいや、何でも』
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