場面:皇帝の寝室
入ってくる皇帝。
悪魔

『お邪魔してまーす』

ベッドの一つに寝転がっている悪魔
皇帝

『ああ…お前か』

悪魔

『え、何。
何か素っ気無さ過ぎて、悪魔さん寂しい!』

皇帝

『お前はいつもテンション高くて良いなぁ』

悪魔

『…嫌な事でもあったの?』

皇帝

『嫌な事っつーか…。
墓参りって、あんまり嬉しいもんじゃないだろ』

悪魔

『あ。
…おかーさんの、命日、か』

皇帝

『よく知ってんじゃん』

悪魔

『んー、俺様、こう見えて割と色々知ってるから』

皇帝

『知ってる』

悪魔

『というか、毎年墓参り行った後ココ来る度に、こんな話してんだろ。
まあ、俺様は会った事無いから、どんな人かとかは知らねぇけどな。
ちゃんとお前に、優しかったんだろ?』

皇帝

『ちゃんとって何だよ?』

悪魔

『へ?
ああほら、きっちり墓参りをしてるし、それでテンションが下がるって事は、お前がおかーさん好きだったって証拠だろ?
だから、優しかったんだろうなーって』

皇帝

『優しかったさ。
……「どうしてあんなに」って、今でも思うくらいな』

悪魔

『……』
――皇太后の神に対する信心深さは異様だった。
  だからきっと、皇帝の事も大事にしたんだろう。
  だけど…本心は複雑だっただろうなぁ……。

皇帝

『どうした、黙り込んで』

悪魔

『いいや、何でも』

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