法王

『早く気付くと良い、貴様などいなくてもこの国は成り立つのだと』

皇帝

『大きく出たな。
相変わらず気に喰わねぇ野郎だ』

法王

『お互い様だ。
さっさと何処かへ消えると良い』

皇帝

『やれやれ、「法王」の立場ってのはそんなに上なもんなのかね。
自分の国を治めている者に対してとんでもねぇ態度だぜ』

法王

『くだらない事を。
私が崇めるは神のみ』

皇帝

『……本当に神がいると、信じているのか』

法王

『口を慎め!!』

皇帝

『俺は信じていない。
少なくとも、万人に平等の幸せを与えるような神なんて存在していない』

法王

『神を信じていない者が、与えられる事を望むと言うのか。
万人に平等の幸せなどというのは夢想だろう』

皇帝

『笑わせるじゃねぇか。
それがお前の信じる神なのか。
自分を信じない者は救わない、そんなモノが神なのか!
では逆に、信じた者は全て救うとでも言うのか?
有り得ねぇよそんな事!!
神が全ての心を見抜き、選び、救い、救わない。
そういう事なのか?
おかしいだろ…絶対におかしいだろ!!』

法王

『………皇帝?』

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