場面:月の店 秘密の部屋
月の事を笑顔で見る皇帝。
皇帝

『節制に情報を流したな』

素知らぬ顔で返す月。

『………んー…何の事だかなぁ』

皇帝

『これ、節制が持ってた。
こんな情報を手に入れられるのは、お前だけだよなぁ?』

節制からひったくってきた紙をピタピタと月の顔に突きつける皇帝。
月は、やれやれという表情。

『……全く…確かに「言うな」としか言ってねぇけど、それ直接見せたら一緒だろーがよ…。
まあ、バレるってなぁわかってたから、驚きゃしねぇがね』

皇帝

『客の個人情報は絶対秘密、じゃなかったのかよ』

『そりゃそうさね。
でも、元皇帝直属の騎士様兼皇帝の親友様が、血相変えて飛び込んで来たわけよ。
「皇帝がいなくなった」ってな。
そこで逆らったらどうなるかわかんねぇだろうがさ。
下手したら、首飛ばされて勝手に家捜しじゃねぇの?』

皇帝

『アイツは絶対にそんな事はしない』

『……わかってんさ、んな事。
まあでも、皇帝が行方不明だから探す手がかりを寄越せって言われたら、渡すしかねぇのはわかってもらえるかね?』

皇帝

『…怒っているわけじゃない。
お前の言う通り、その状況では渡すしかないだろうな』

『わかってくれてんなら良いんだけどな。
しかし、やけにスッキリした顔してんな?』

皇帝

『探している物への近道が見つかった』

『なるほど、お払い箱か』

皇帝

『お前が?
そんな馬鹿な。
今まで通り、情報を集めてもらうさ』

『皇帝様は、人遣いの荒いこって』

皇帝

『勝手に上客だと自負していたが』

『そりゃ金の面では文句のつけようがねぇさ。
でも、またアイツが飛び込んでくるような事ぁ、二度とやめてくれよな』

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