場面:塔の最上階
窓(但しガラス等は無い)の傍に佇み、微笑みながら外を見ている塔。
微笑みをそのままに、皇帝の方へと顔を向ける。

『良く来たね』

皇帝

『来たくて来たんじゃねぇよ』

『嘘だね。
会いに来たくせに』

皇帝

『会いたくて会いに来たわけじゃねぇって言ってんだよ』

『やれやれ、血気盛んな若者にもまいったものだ。
…さて、それでは。
会いたくも無いのに会いに来てしまったこの塔に、何の御用がお有かな、皇帝』

皇帝

『企んでいる事を洗いざらい吐け。
正体も全部、そう、全部だ』

『愚かだねぇ…。
もしもこちらにそういった事があったとして、突然やすやすと全てを話すと思うかい?
馬鹿正直に真っ直ぐなのも良いけれど、君はもう少し物事を深く考えた方が良い』

皇帝

『無条件で吐くなんて、そこまで都合良く考えちゃいねぇさ。
この世の中には、力尽くって言葉があるんだぜ』

『…野蛮な事だ。
良いだろう、見せてご覧よ、その「力」とやらを。
果たして塔を動かせるかな?』

皇帝

『よく言った。
この国を、この鍵を統べる「皇帝」の「力」を見せてやる。
安心しろ。
後悔なんてさせねぇ』

「鍵」を取り出し構える皇帝。
彼の周囲がぼんやりと明るくなってくる。
辺りにビリビリと皇帝の力が充満してくるのがわかるが、塔の表情は余裕のまま。

『……気に喰わないモノは力尽くで排除…か。
本当にそれで良いのかい?
全てをそうするのであれば、君が真っ先に排除しないとならないのは』

皇帝

『黙れ!!』

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