場面:城下町の小道

『……これは驚いた。
こんな所で会うなんて』

皇帝

『何だ、お前?』

『塔。
君と対極の立場にいる者だよ』

皇帝

『対極…?』

『この辺りは物騒だから帰った方が良い』

皇帝

『別に、初めてじゃない』

『おやおや困った。
どう言えば帰ってくれるかな』

皇帝

『お前に指図されるのはおかしいだろう。
初対面なのに、何なんだ』

『…君が知らなくても、こちらは君を知っている。
言っただろう?
対極にいる者。
全てを破滅させる魔の塔。
そうだ。
君が築き上げるモノすらも』

皇帝

『……?』

『……そうだ。
せっかくこんな所で会ったのだから一つ質問をしたい。
恐らく今後は、こんなゆったりと話せる機会もないだろうから。
君は、お父上の事をどう思っていたのかな』

皇帝

『は?』

『妬んでいた、嫌っていた、あるいは憎んでいた?』

皇帝

『本当に、一体何だお前は。
親父の事は嫌いでも何でもない。
それがお前に何の関係がある?』

『…なるほど興味深い。
ありがとう、何れまた会おう』

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