愚者

『君が齎すものは破滅?
それとも…』

『…子供の姿をしているのは、周囲の人間達を欺く為かい?
あざといね』

愚者

『答えにくい質問からは逃げる君も、なかなか潔くないと思うよ』

『では君は、どんな質問にもきちんと答えてくれるのかい?』

愚者

『少なくとも、今の質問には答えられるさ。
子供の姿を「している」と思うのは周りの勝手。
実際に子供なのだから仕方が無い。
欺いていると言われても困るかな』

『そうだったのかい。
妙に落ち着いているし、知識もあるようだからてっきり。
それは申し訳ない事を言ってしまったね。
謝ろう』

愚者

『良いさ、特に気にしてはいないから。
さて、では君は僕の質問に答えてくれるかな?』

『…答えようが無いから何も言わなかったんだけどね。
そうだね、強いて言うなら「何も齎さない」が正解かな』

愚者

『誰にも、何も?』

『さて……ねぇ。
……全てを知っておきたいかい?』

不敵な笑みを浮かべる塔。
愚者

『全てなんて知らなくていい。
ただ僕が訊きたいのは、君は何故……いいや、すまない』

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