隠者

『おや、面倒なのが来た』

魔術師

『ようやく見つけたぞ、隠者。
さあ、観念して僕の頼みを聞いてもらおうか』

隠者

『アンタ、自分がおかしな事を言ってるとは思わないのかい?』

魔術師

『どうして?』

隠者

『何でアンタに見つかったからって、頼みを聞いてやらないといけないのさ』

魔術師

『こんなに苦労して探したんだからね。
それくらい良いんじゃないかなぁ。
バチなんて当たらないよ、大丈夫』

隠者

『バチなんて怖くないさ。
ただね、アンタはもうちょっと…。
いや、何でもない。
自分で気付きな』

隠者、おもむろに指を振ると姿が消えていく。
魔術師

『ああ!
ちょっと待ってくれよ!
いつもいつもそれは卑怯だろう!?
一体何処へ消えたんだ!!』

慌てて杖にまたがり飛んでいく魔術師。
彼の姿が完全に消えた後、先ほどと全く同じ場所から出現する隠者。
隠者

『…馬鹿だねぇ…。
毎回同じ手を使ってるのに、全然気付かないのが逆に不思議で仕方ないよ』

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