『はー、やれやれ、本当にしつこいねぇ』
『君が逃げるからいけないんだろう。
そんなに難しい事を頼むわけじゃないのに』
『……何を頼みたいんだい?』
『教えて欲しいんだよ』
『教えて欲しい?』
『何故君が隠者になったのかを、さ』
『そんな事…もう忘れたよ』
『そんなに消してしまいたい過去なのかい?
全てを捨ててしまえるほどに。
僕はずっと疑問だった。
どうして突然僕の所に』
『やめておきな。
アンタの疑問はもっともかもしれない。
でも、知らない方が良い事もあるんだよ』
『…それは、僕の為に、じゃなく、君の為に、だろう?』
『……そうだね』
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