『法王?』

嫌悪感も顕に振り返る法王。
法王

『私の名を呼ぶな。
貴様からは邪悪な…いや、違う…。
とにかく、耐え難い何かを感じる』

『歯に衣着せぬというか…失礼だね君も。
色々言われて来たけど、「耐え難い」なんて初めてだ』

法王

『実際そうなのだから仕方あるまい。
包んだ言い方をして、今後も付きまとわれてはかなわないからな』

『おやおや…。
なるほど、素性の知れないものは怖いという事だね』

法王

『……』

『それが普通だよ。
君の感覚は正しい。
でも、不思議だなぁ。
君が信じている神様も、いわば素性が知れない怖い存在なのに、それでも尚、君は信じている』

法王

『自らを神と同列と見るなど…低俗な輩め』

『そして君は高尚?
意外と卑近な考えをしている。
万人にわかりやすいというのは良い事だよ。
上に立つ者があまりにも高遠過ぎる考えを持っていると、ついて行く方が苦労をする。
その点において、君達は良いのかもしれないな。
いがみ合っているのは、もしかしたら同族嫌悪というものかもしれないよ』

法王

『一体何の話だ』

『君達は、仲良くなれると思っていたのにね。
どうしてこうなってしまったのだろう』

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