『アンタが節制だな』

節制

『…何だ?
お前は確か、裏の情報屋』

『へーえ、流石。
裏の世界の顔もご存知ってぇわけか。
ま、別に俺は裏だけってわけじゃねぇんだがな』

節制

『一体何の用だ。
俺はお前に一切用は無いのだが』

『こっちだって好きで話し掛けてんじゃねぇよ。
頼まれもんがあってな。
ほら』

謎の包みを投げる月。
節制の足元に落ちる。
節制

『これは?』

『アンタ、皇帝の知り合いだろ?
コレ、渡しといてくれよ』

節制

『お前に使われるいわれは無い』

『皇帝からのご指名さね。
俺に文句言われても困るってもんさー』

節制

『あの馬鹿…一体俺を何だと思っているんだ…』

仕方無さそうに包みを拾う節制。
ジッと見つめる月。

『ところでアンタ』

節制

『まだ何か用なのか』

『アイツの言う事、聞く気ねぇの?』

節制

『仮にも皇帝様のご命令だ。
次に謁見する機会を頂いた時に是非お渡し致そうと、こうして手に取っただろう』

『違ぇよ。
……戻る気はねぇんかって訊いてるんさね』

節制の顔色が変わり、目つきが鋭くなる。
節制

『貴様が介入する問題では無い』

『…おお怖ぇ』

肩をすくめる月。

『俺はアイツの味方だから、アンタには厳しくなるよ。
ああ、なるともさ。
あんなに泣いてんのに、これ以上泣かすアンタの気が知れねぇ』

節制

『…二度は言わん』

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