ゆっくりと階段に足を掛ける。
『先生』は、ここを通って来たのだ。
そして、もう二度とここを通ることは無いのだ。
自分は、今からここを通って帰る。
まるで何事も無かったかのように?

――死なないと世界が滅びるのは、僕じゃなくて…先生だったよ…。
こんな事を、父さんや母さんは信じてくれるだろうか…。

 何よりも。

――僕は、信じたくないよ。




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