「まさか…お前が…?」
「インタリムは全てを知っていた。まさか俺は、お前がこの事を知らないとは思わなかったが…」
「馬鹿な…そんな馬鹿な…」
フェイスティーが十字架を引き抜くと、ルインの体がガクンと落ちた。
ボタボタと血を流しながら、馬鹿な…馬鹿な…とただ繰り返し呟いている。
「また…またなのか…。また貴様は私に逆らうのか…!?」
「…?」
ルインは苦しそうに息をしながらも、憎らしげに笑った。
「このままでは済まさない…。貴様をココから逃したりはしない…!!」
ルインの体が強い光を放つと、辺りが急激に暗くなった。
ボロボロと空間が崩れていくのが分かる。
――まずい…!
すぐに逃げ出そうとしたが、ルインがフェイスティーの体を掴んだ。
「くそ…!離せ…!!」
「逃がすものか…逃がすものか…!!」
ガクガクと辺りが揺れ、空間が歪んだ。
もう、天地が分からなくなっていた。