「ココにいるのね…ルキ」
ライシャはランプを置いて歩き出した。
まるで、何処に何があるか全てを知っているように。
迷うことなく目指している。
ルキがいる場所を。
「姉さん!」
姉のランプを拾い上げ、ルークは彼女の後を追った。
周囲の臭いに、頭がふらふらしていたが、姉を一人で行かせるわけにはいかない。
所々に散らばる紅い水を踏まないように、ルークは早足で歩いた。
時計の隣に、大きな石があり、中で何か光っていた。
ライシャはその前で、座り込んだ。
「お疲れ様、ルキ」
姉は微笑んでいたが、ルークは絶句した。
そんな3人の様子を、陰から見ているものがいた。
あの少年だ。
冷たい目で、ライシャとルーク、そしてルキを見て毒づいた。
「死んだか…。馬鹿げてるな、こんな事…」
時計が、カタリと揺れた。
地上では皆、昨日始まった祭に浮かれていた。