冠座四方会来襲
団の裏口に怪しい黒い影が一つ二つ…えーと、五つ。
大きいのも小さいのも普通のも。
まあ、とにかく怪しい。
何が怪しいってそりゃ…草木も眠る丑三つ時ってヤツだから。
そんな時間に裏口でウロウロするなんてなんとも怪しい。
団員は規則正しい寮生活をしているので、こんな時間には活動していない。
その証拠に窓の明かりはほら真っ暗。
「…や、やっぱりこんな時間はまずいんじゃないですか?」
普通の大きさの影から不安そうな声がボソリ。
すると、それと変わらない大きさのもう一つの影から、妙に明るくハイテンションな返事が。
「なーに言ってるんだ。『こんな』時間だからこそだろ?」
今度は一番小さな影が辺りを走り回りながら言う。
「なぁなぁ、こんなの俺があっという間に開けられるのにどうしてこんな事するの?」
言いながら裏口の門の鍵を指す。
ハイテンションな声は、より楽しげに答える。
「だって、そんな事してたら気付いてもらえないだろ」
ちょっと淋しい答えの後、ゴソゴソと音が聞こえる。
続いて、カチリという音の後に炎が。
ライターだ。
小さな灯りは、暗い辺りをボンヤリと浮かび上がらせる。
ライターを持っているのは、濃い紫色の髪をし、ニコニコと笑っている男。
その隣りには黙ったまま炎を見つめる暗い水色の長い髪をして、左目に単眼鏡をつけた男。
笑っている男にくっついて、早くやっちゃおうよ、と言っている全身を赤で包んだ少年。
少し離れている為表情は窺えないが、じっと団の方を見つめる大きな男。
その傍でオロオロしている前髪の長い気が弱そうな男。
「じゃ、いくぞ」
笑ったまま男は手に持っていた何かに炎を当て、団の中に思い切り放り込む。
まあ、当然次の展開はというと。
ドカーンッ
「やった!大成功!!」
喜びの声と共に激しい爆音と爆風が辺りを襲うが、5人はそれに構わず壊れた門を乗り越えた。
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