一方その頃団員たちはというと。
「何だ今の!」
恵方が大声を出しながら廊下へ飛び出す。
隣の部屋の翔汰も同様だ。
「爆発だったよね?俺、嫌ーな予感が…」
そう言って眉をひそめたが、ココでじっとしているわけにもいかない。
「確か裏口の方から音がしたな。行ってみよう」
途中滸もそれに加わり、3人は裏口へと急いだ。
何か危険があるといけないので、藍人たちは待機だ。

 廊下を走っていると、同じように起きたらしい団員たちがざわざわと騒いでいた。
「あ、迢さん」
滸がその中に迢を見つけ、声を掛ける。
「今のは一体…?」
しかし、その質問には迢も答えかねるらしく、首を横に振った。
「わからん。突然辺りが明るくなったから何事かと思えば、廊下はこの有様だ」
そして溜め息をつく。
そういえば。
年長…つまり18歳以上の団員の部屋は完全防音なのだ。
理由は誰も知らないが。
ゆえに迢の耳に爆音は届かなかったのだろう。
こういう時には、防音って不便かもしれない。
「とにかく、爆発する音に間違いはないのだな?」
そう訪ねる迢に、一同は頷いた。
すると。
「嫌な予感がするな…」
先ほどの翔汰と同じ反応を彼は見せるのだった。
「こういう奇襲…尚且つ派手な手口。何だか懐かしいわよねぇ」
同じく音でなく光で目覚めた琥香がそう言った時。
「久し振り」
廊下に少し高めの男の声が響いた。
振り返りその姿を認めた迢と琥香が露骨に嫌な顔をする。
「――朝基(あさき)…!」


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